1■発病(24歳〜)手術の決意(29歳秋)
 
2■入院から手術前日まで(30歳春)

3■手術当日(入院9日目)

4■手術後退院まで(入院10日目〜2ヶ月後)

5■退院後(入院から5ヶ月後)

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2■入院から手術前日まで(発病6年目の春。決意から半年後)


■〜入院1日目〜各種検査、自己血採血、車椅子
 県内の、人工膝関節置換術の症例が豊富な病院に入院しました。
 身長・体重測定、血液・尿検査、心電図、胸部レントゲン、肺活量の測定を行いました。
 血液検査の結果、やや貧血であるとのこと。

手術にともない輸血を受ける必要があるのですが、
自己血輸血といって、自分の血液を前もって採っておいて、
それを再び自分の体に返すという方法がとられます。その日はまず400cc採血しました。
 車椅子を使い始めました。想像していたよりも、車椅子は軽く、小回りがきき、
使いやすいものでしたが、手首に負担がかかり痛みました。

■〜入院2日目〜注射、リハビリ
造血剤の注射を打ち始めました。 手術前からリハビリが始まりました。
仰向けに横たわり、ひざの屈伸をしたり、ひざを伸ばした状態で上下左右に動かしました。
しかし、ひざの痛みのために、足を支えてもらわなければなりませんでした。

■〜入院3日目〜画像撮影、内科診、可動域
ひざのレントゲン、断層撮影、そしてひざ以外に痛む関節(両手、左足首、右足部)のレントゲンをとりました。
内科の診察では、1日目に受けた検査の結果から、問題ないと言われました。
関節の可動域を調べました。

■〜入院4日目〜(インフォームドコンセント、歩行分析
家族と一緒に、主治医から手術に関する説明を受けました。
その時点のひざの状態。痛みを軽減し、機能を回復させるために、人工関節術が有効であるということ。
合併症について。
人工物なので長年のうちに磨耗したり、あるいは骨と人工関節が接するところでゆるみが生じたりする。
再置換は覚悟しておくこと。平均で15〜20年もつと言われているが、
人によって差があり、早ければ3〜5年で入れかえる人もいるということ。
まれに感染することがあり、場合によっては再び開いて取り出さねばならないこと。
切開することにより、脂肪などが血流にのって心臓、肺、脳などに運ばれ、
その部位でつまって塞栓症を起こす可能性が、低いけれどもゼロではないこと。

輸血はできるだけ自己血のみを使うようにするが、
足りなければ他の人の血液を使わねばならず、
その場合ウイルス感染などのリスクがあること、等々の説明を受けました。
これらの説明を受けたとき、あらためて手術のこわさを認識しましたが、
周囲の患者の方々はみなそれを乗り越えてきたのだと思うと励みになりました。

手術前の歩行分析をしました。体の側面の数カ所に測定器械をつけて歩くと、
コンピュータにデータが取り込まれ、画面上に歩く形が線状に連続的に表示されます。
手術時の麻酔を受けるときの態勢の練習をしました。背中を丸め、縮こまります。
ももやふくらはぎの太さ、足の長さを測ったり、筋力を調べました。

■〜入院5日目〜クリーンルームへ、麻酔の説明
 自己血を200cc採取しました。
ほんとうは400cc採りたかったのですが、貧血のため採れませんでした。
 この日からクリーンルームという、感染を予防するための部屋に入りました。
手術までは自由に出入りできますが、手術前日から空気清浄器が作動し、
手術後出入りするときは、マスクとガウンを着用しなければなりません。

 車椅子から、ベッドやトイレの便座に移動する練習をしました。
手術後丸5週間は全部の体重をかけることができず、
また、私の場合両ひざ同時に手術したため、地に足をつく
ことができなかったので、板をわたして、その上を手とおしりを使ってスライドし、移動しました。
 麻酔医からいくつか質問をされ、また説明を受けました。
手術時は、腰椎麻酔を行って下半身をしびれさせ、
また、必ずしもする必要はないのですが、軽く全身麻酔をかけ、
揺さぶられれば目が覚める程度の状態にします。
また、術後翌日から機械を使ってひざを曲げ伸ばしするのですが、
そのときの痛みを軽減するために、麻酔時に脊髄の神経の近くに
麻酔薬を注入する管(硬膜外チューブ)を取り付けます。

■〜入院6日目〜排泄の練習
 ベッド上で尿器を使って排泄する練習をしました。
術後数日間はベッドからおりられないので、排泄はベッド上で行わなければなりません。

■〜入院7日目〜休日
 この日は日曜日で、面会に来てくれた人と話したりして、終日ゆっくりと過ごしました。

■〜入院8日目〜手術前日
 いよいよ手術前日です。抗生物質のテストをしました。手術部位の毛ぞリをしました。
テレビやそのほかの不要品が撤去されました。
主治医や看護婦長が様子を見に来てくださり、言葉をかけて頂きました。
夜8時頃浣腸をしました。12時以降は手術終了後許可がおりるまでは絶飲食です。
その日の夜は、寝つきはよくなかったものの、なんとか眠ることができました。

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